カウンセリングを受けて、生きづらさを減らし、もっとあなたらしくいて欲しい。

自己否定を抱えた人ほど、それから逃れるために、理想的なもの完璧なものを求めようとする。完璧な自分は良い自分。不完全な自分は悪い自分。その二つしかないのである。完璧な自分なら、親も周囲も認め愛してくれると思うから、背伸びしてでも、無理をしてでも完璧であろうとする。でも、世の中に完璧なものなど存在しない。完璧な自分を求めるほど、実際に見出すのは、不完全でダメな自分だ。自己嫌悪に陥り落ち込んでしまう。

そもそも、完璧な自分・理想の自分ってそんなに良いものだろうか？それは、本当に自分が望むものだろうか？もしかしたら、それは親の願望や期待を映し出した幻かもしれません。ありのままの自分に自信がもてなくて、ありのままの自分を隠すための仮面かもしれない。幼い子供のように、褒められたいだけなのかもしれない。もしそうだとしたら、理想の自分を実現したとしても、そこには本当の自分も自分らしい幸せもない。幻だったと知って後で虚しくなるだけです。

理想の自分と比べて、現実の自分がみじめだなんて思っていませんか？幻に操られる方が、余程みじめなことです。幸せになりたいのなら、完璧つまり、100点を求めるのではなくて、50点で満足するということです。100点が一番良いのではない。50点くらいが人間らしくて一番良いと発想を切り替えるとよいかもしれません。50点で満足出来ると人生はずっと楽になる。60点なら上出来だと思いましょう。100点なんて不自然だ。

もっとも完璧を求める力もそれなりに意味があった。完璧であろうとするから、勉強もできたし、人に真似のできないことも達成できた。優等生だったし、周囲からすごいと思われたこともある。でも、完璧を求めるのは思春期までで十分です。そろそろ終わりにしましょう。大人として円熟するということは、完璧へのこだわりを卒業するということなのかもしれません。