それホントに自分の思いですか？他人の思いでは？

自分の思いと他人の思いを混同していませんか？安定した愛着を育むには、互いが互いの安全基地となるということです。そのためには、安全が守られ、安心できるということが何よりも大事です。ネガティブな反応をしないということは、安心感を傷つけないということでもあります。その場合に、知らずしらず相手の安心感を損なってしまうのが、相手を思い通りに支配しすぎることです。安全基地のはずが、相手の主体性を侵してしまい、押し売りや監督官のようになってしまう。相手はのびのびと自分を出すことができず、息苦しく感じてしまいます。母親の意思を自分の意思のようにいつも感じ支配されてきた人は、自分の気持ちと人の気持ちをうまく区別することができません。自分が望むことを相手も望み、自分が恐れることを相手も恐れると勘違いしやすい。自分と同じように相手も感じていると思い込んでしまう。逆に、相手が求めていることや恐れていることが、自分の気持ちだと錯覚してしまうこともあるのです。たとえ、相手が求めていることが、自分にとってためにならないことであっても。愛情や親しさは、支配することや支配されることではありません。本来、支配とは正反対のところにあるのが、愛情や友情なのです。本心をごまかさないためには、常々自分の気持ちを言葉にして語ることです。自分はこうしたい、こうなりたいと言い続けたり文字にして書いてみるのも良いことです。不思議なもので、人生はその人の言っているようになっていく。自分がどうなりたいか、はっきりしていることが大切なのです。自分でも、それがわからなくては、その人らしい人生など手に入ることもないし、誰もそれを与えることはできないのです。こうなりたいこと、こうはなりたくないことを、いつも口にすることです。それが人生をデザインし、進むべき針路を明確にします。同時に、相手に対しても、その気持ちを語らせることです。自分が聞きたくないことを相手が言った時ほど、その言葉を大切にし耳を傾け、問題解決のための重要なヒントを見逃さないよう立ち止まって良く考えてみたいものです。